MT4・MT5 には、開発元の MetaQuotes が提供する「MQL5 VPS(MetaTrader VPS)」があります。普通の Windows VPS とは仕組みが大きく違います。このページでは、どちらを選べばよいかを公式情報から整理します。
このページの内容は、MetaQuotes の公式ページ・公式ヘルプで 2026年10月31日に確かめたものです。
結論:「Windows を借りる」か「MT4・MT5 の中身だけを預ける」か
- MQL5 VPS:自分の MT4・MT5 の EA・インジケーター・チャートを、MetaQuotes のサーバーに同期して動かします。Windows の画面に入ることはできません。EA が MT4・MT5 の中だけで完結するなら、設定が少なくて済みます。
- Windows VPS:Windows のパソコンを丸ごと借りて、リモートデスクトップで操作します。DLL を使う EA、ほかのアプリ、複数の MT4・MT5 を自由に入れたいならこちらです。
| 使い方 | 向いているもの |
|---|---|
| EA を1つの口座で動かすだけ | MQL5 VPS が候補 |
| DLL を使う EA | Windows VPS |
| MT4・MT5 以外のアプリも使う | Windows VPS |
| 複数の口座を同時に動かす | Windows VPS |
| Windows の管理(更新・ファイアウォール)をしたくない | MQL5 VPS が候補 |
MQL5 VPS の仕組みと料金
MQL5 VPS は、MT4・MT5 の画面から直接申し込みます。MT4・MT5 は、FX 会社の取引サーバーに近い場所を選び、自分のパソコンの設定(EA・インジケーター・チャート・シグナル)を仮想の環境へ送ります。同期は一方向なので、自分のパソコンで EA の設定を変えたら、もう一度同期が必要です。
| 契約期間 | 料金(米ドル) |
|---|---|
| 1ヶ月 | 15ドル |
| 3ヶ月 | 39ドル(月13ドル) |
| 6ヶ月 | 65ドル(月 約10.83ドル) |
| 12ヶ月 | 120ドル(月10ドル) |
料金は米ドルなので、円での額は為替で変わります。24時間の無料お試しがあり、24時間たつと有料に自動で切り替わります(最初の24時間以内の解約は全額返金と案内)。仮想環境のメモリは最大 3GB、ディスクは最大 16GB です。
MQL5 VPS でできないこと
- DLL を使う EA:DLL の呼び出しは禁止で、呼び出すとそのプログラムは止まります。
- Windows の画面に入ること:仮想環境にリモートデスクトップで入ることはできません。
- MT4・MT5 以外のアプリ:取引の補助ソフトなどは動かせません。
- スクリプト:同期されません。標準ではない時間足や銘柄のチャートも同期されません。
- 複数の口座:借りた1つの環境は1つの取引口座で動きます。
- 毎回ワンタイムパスワードが必要な口座:使えません。
外との通信がすべてできないわけではありません。WebRequest を使う EA は、MT4・MT5 の設定で許可する URL を登録すれば同期して使えます。EA を動かすチャートは、有料で最大32枚まで同期できます。
Windows VPS を選ぶ方がよい場合
DLL を使う EA、複数の MT4・MT5、取引補助ソフトや監視ソフトを一緒に動かしたい場合は、Windows VPS が向いています。Windows VPS は、リモートデスクトップで操作するためのライセンス(RDS SAL)が別料金のことが多いので、Windows VPS の実質月額 で月額を確かめてください。手軽さを重視するなら クラウドPC と Windows VPS の違い も参考になります。
よくある質問
MQL5 VPS で DLL を使う EA は動きますか?
動きません。MetaQuotes は DLL の呼び出しを禁止しています。
API やウェブサイトと通信する EA は使えませんか?
WebRequest を使う EA なら、許可する URL を登録して使えます。独自の DLL を通して通信する EA は使えません。
MQL5 VPS と国内の Windows VPS は、どちらが安全ですか?
仕組みが違うので、単純には比べられません。MQL5 VPS は Windows を自分で管理しなくてよい分、管理の手間は小さくなります。Windows VPS は自由度が高い分、更新やファイアウォールを自分で管理します(FX 用 VPS のセキュリティ対策)。
出典
すべて 2026年10月31日に確認しました。