Windows10ではセキュリティソフトは不要!?Windows Defenderとは?
2018/02/25
これまでWindowsPCを使うときは、利用者が多く脆弱性も見つかりやすいことからPCを保護するために、セキュリティソフトをインストールして使うことが当たり前でした。
Windowsの最新版であるWindows10では、デフォルトでセキュリティソフト「Windows Defender」が搭載されています。ただ、これまでセキュリティソフトを当たり前に使っていると本当にこのWindows Defenderだけで十分なのか気になります。
今回は、Windows Defenderの詳細について解説するとともに、Windows10では本当にセキュリティソフトが不要なのか見てみます。
目次
Windows Defenderとは?
Windows Defenderとは、Windows10に標準でインストールされているセキュリティソフトで、Windows10のユーザーであれば無料で利用することができます。
Microsoftでは、これまでカスタムインストール形式でMicrosoft Security Essentialsを提供していましたが、Windows8でWindows Defenderとして統合され、Windows10では機能強化した形でWindows Defenderとして提供しています。
筆者が購入したパソコン(Panasonic Let’s note SV7)
筆者は、この度仕事用のパソコンをWindows7からWindows10の移行に伴い、新たなパソコンを調達しました。筆者はWindows95の時代から長くWindowsPCを使ってきましたが、Windows10ではこれまでのWindowsとは印象や操作性が変わっており、戸惑う部分も少々ありますが、全体的にはユーザービリティは向上し、モバイル時代を意識したOSに生まれ変わっていると感じています。
Windows Defenderは5つの機能を搭載
Windows Defenderでは、主に以下5つの機能を提供しています。
1.ウイルスと脅威の防止
ウイルスと脅威の防止は、定期的なウイルススキャンやクリーンアップ、リアルタイムでのファイル監視、ランサムウェアからのデータ保護、不審なファイルをクラウド経由で判定して保護、ルートキットやブートキットからの保護といった、あらゆる脅威から保護することが可能です。
2.デバイスのパフォーマンスと正常性
デバイスのパフォーマンスと正常性は、。Windows Updateが最新の状態と、記憶容量の状態、デバイスドライバの状態、ノートパソコンの場合はバッテリー寿命についの状態を確認できます。
3.ファイアウォールとネットワーク保護
ファイアウォールとネットワーク保護は、ファイアウォールによるネットワーク保護を行います。ご自身が自宅で使っているネットワークのほか、公衆ネットワークに接続する場合における設定、アプリケーション毎の設定など、利用用途に応じて細かい設定も可能です。
4.アプリとブラウザーコントロール
アプリとブラウザーコントロールは、アプリケーションやファイルの入手時や、ウェブサイトを閲覧する場合におけるセキュリティリスクを制御する「Windows Defender SmartScreen」についての設定が可能で、不正なアプリやファイル、コンテンツからの保護や、悪意のあるウェブサイトを閲覧する前の警告、不正なプログラムの実行を防ぐ機能が利用できます。
5.ファミリのオプション
ファミリのオプションは、家族でPCを共有して使う場合に便利な設定で、子供がいる家庭において、有害なウェブサイトの閲覧を防止するための設定や、使用時間の監視、レポート機能などを備えています。
日常的な用途であればWindows Defenderで十分
Windows Defenderは、セキュリティソフトとしての基本的な機能は一通り使うことができますので、個人用途で使う分には十分であると考えています。
Microsoftが提供しているということもあり、WindowsOSよりのセキュリティ対策に特化したソフトとなっています。デバイス状態の監視やSmartScreenなどは、市販のセキュリティソフトにはない特徴的な機能であるといえそうです。
また、これまで課題だった子供の使用を監視する機能なども標準で活用でき、家族で共有する場合も、購入してすぐに設定して使うことができるのは、一般ユーザーにとっては安心できそうです。
より強力なセキュリティ対策をしたい場合は市販のセキュリティソフトも利用可能
Windows10では、紹介したWindows Defenderが標準でインストールされていますが、これまで通り市販のセキュリティソフトをインストールして使うこともできます。市販のセキュリティソフトをインストールした場合は、Windows Defenderの機能が一部無効化され、市販のセキュリティソフトの機能が有効となります。
Windows Defenderより、より強力なセキュリティ対策を行いたい方や、迷惑メール対策、広告のブロック機能、パスワード管理も併せて行いたいと考えた場合は、それらのニーズに対応している市販のセキュリティソフトを別途購入してインストールしてもよいでしょう。
ウイルスの検出率などは、各セキュリティソフトによって異なりますが、各セキュリティソフトの特徴をそれぞれ理解したうえで、ご自身のニーズに合ったセキュリティソフトを活用するとよいでしょう。