ウェブサイトを常時SSL化する4つのメリットを紹介
2016/11/09
インターネットが普及し、誰もが気軽に情報へアクセスできる様になりましたが、利便性と引き換えに情報セキュリティの意識が高まっています。ニュースなどで個人情報が漏洩した、企業サイトがハッキングされたといったニュースも増えています。そのため、企業だけではなく個人レベルでも情報セキュリティに対して意識を高く持っておく必要があります。
そこで、前回の記事ではSSLの基本的な知識を解説した上でウェブサイトを常時SSL化することが重要なトレンドとなることをお伝えしました。今回は、実際に常時SSL化するにあたり具体的なメリットは何なのかをお伝えします。
目次
セキュリティが強化される
ウェブサイトを常時SSL化する上での最大のメリットとしては、セキュリティが強化されることにあります。
ウェブサイトでユーザーレベルで気にする点としては、インターネットショッピングやサービスの申し込みを行う際にフォームに入力した氏名やID、パスワード、住所、電話番号、クレジットカード番号などが保護されているか、漏洩することがないかという2点になりますが、これらの情報だけではなく、ご自身が閲覧しているウェブサイトのcookieや閲覧履歴、ログイン情報なども個人情報となり、正しく保護される必要があります。
ウェブサイトを常時SSL化することで、入力した個人情報やcookieや閲覧履歴、ログイン情報など全てを暗号化して送信するためセキュリティが強化されます。そのため、見知らぬ間に第三者に漏洩することもなく、安心してインターネットが利用可能になります。
また、ドメインと企業の認証をより頑固にしたEV証明書を利用していれば、ユーザーにとって正規のサイトであることがひと目でわかります。近年は金融機関などを装いネットバンクのIDとパスワードを盗み取る偽サイトが出現することがありますが、EV証明書を利用することで、正規サイトと偽サイトの判別が容易になります。
ウェブサイトの信頼性が向上する
ウェブサイトを常時SSL化するには、第三者のSSL認証局が独自の審査を行った上で証明書を発行します。証明書には、ドメインを認証した「DV証明書」、企業認証した「OV証明書」、ドメイン認証と企業認証をより頑固にした「EV証明書」と3種類に分かれますが、それぞれの証明書毎に審査のプロセスが異なっています。
特に、審査が一番厳しいのは「EV証明書」となり、サイト運営者や企業の実態など細かくチェックし厳格な審査が行われます。
審査を無事に通過して証明書の発行を受けた企業は、認証局のサイトシールを自社のウェブサイトに設置可能になります。ウェブサイトにサイトシールを設置することで、これを見たユーザーが常時暗号化されているため安心して利用できるという目印になります。そのため、ウェブサイトおよび運営元企業の信頼性が大きく向上することになります。
利用しているウェブサイトで発行された証明書を確認するには、Internet Explorerなどのウェブブラウザのアドレスバーに表示されている鍵マークをクリックすると証明書が確認できます。
アクセス解析においてリファーラー精度が向上する
ウェブサイトを運営している方の多くはGoogle Analyticsなどを使って常日頃からアクセス解析を行っていると思いますが、アクセス解析を行う際、どこのサイトから訪れたのかを知ることができる「リファーラー」があります。
このリファーラーでは、httpサイトからhttpサイト、httpsサイトにアクセスした場合はリファーラーの受け渡しが可能になりますが、httpsサイトからhttpサイトへアクセスした場合、「no referer」となり、ご自身のサイトが常時SSL化されていない場合、常時SSL化されたサイトからのアクセスがあった場合、訪問元が確認できない状況になってしまします。
そのため、ご自身のウェブサイトを常時SSL化を行うことで、httpsサイトからアクセスがあった場合も正しく参照元を確認することができます。
SEO対策に有利である
Googleでは、2014年8月から常時SSL化された「httpsサイト」に対して、検索結果シグナルに使用することを正式に発表し、常時SSL化されたウェブサイトを優先的に検索結果に表示する方針を明らかにしています。
そのため、同一ジャンルのサイトであっても、ご自身のウェブサイトが常時SSL化していることで、検索結果には上位に表示されることになり、多くのユーザーからのアクセスが見込まれます。
Googleが常時SSL化されたサイトを優遇することを発表したことで、常時SSL化が注目されるきっかけとなりましたが、今後も常時SSL化への重要性が増すことは容易に想像できます。
現状では情報サイトやニュースをまとめたサイトであれば、慌てて常時SSL化する必要性は低いですが、企業サイトやECサイトなど顧客を新規開拓する際に閲覧される可能性が高いサイトやユーザーがお金を払って商品を購入したり、サービスを利用するようなサイトであれば、常時SSL化は必須になります。
しかしながら、常時SSL化対応は手間とコストが係ることが多いのが現状です。レンタルサーバーを提供しているZenlogicの「標準独自SSL」を利用すると、ドメイン認証型の「DV証明書」の利用料が無料かつ、書類不要でオンライン最短5分の審査で証明書の発行が可能です。手間とコストを大幅に削減しウェブサイトを常時SSL化対応ができるのでおすすめです。