Haroopadで始めるMarkdown入門
2015/06/17
パソコンでメモを取る時、どんなアプリケーションをお使いでしょうか。
もし、ちょっとしたメモを取るのにMicrosoftのWordやメモ帳を立ち上げているのであれば、Markdown記法を試すことをオススメします。
今回の記事では「Markdown記法のメリット」とMarkdownエディタのHaroopad入手の解説を行いたいと思います。
2回目の記事はHaroopadで始めるMarkdown入門(2)応用編です。
ぜひ、併わせてお読みください。
Markdown記法のメリット
サクッとメモを取る時もシッカリ整形
会議の議事録をメモ帳に記録しても、あとから見た時に文章構造や段落がわからなくなってしまうことも多いのではないでしょうか。
Markdown記法の最大の魅力は文字を打ちながら文章を整形できるところにあります。
Wordの「見出し」「表」「リスト」程度の装飾であれば、Markdown記法を用いることで全てを表現できます。
例えば、Wordやメモ帳で
1. 起承転結の「起」
2. 起承転結の「承」
3. 起承転結の「転」
4. 起承転結の「結」
このようなリスト型の文書を書くことが多い方は、Markdown記法により手数を大幅に減らせる可能があります。
Markdownで書くとこんな感じです。
難しい記述に見えるかもしれませんが、Markdownのエディタにはアシスト機能が付いているので、かなり楽に記述できてしまいます。
Markdown記法の互換性
基本的なMarkdown記法を用いて書いた文章であれば、様々なWebサービスやアプリケーションで互換性があります。(リッチな装飾については、記法の方言があるので注意が必要です)
Webサービスでは、Tumblr、技術系記事を共有するサービスのQiita、分散型バージョン管理システムのGithubなどがMarkdown記法をサポートしています。
低い学習コスト
他にも似た◯◯記法というものが存在しますが、Markdownの記法が明確で、数多くのMarkdown対応エディタが出回っていることもあり、比較的学習コストが低いといえます。基本的な記法を確認するのにかかる時間は5分くらいでしょう。
また、Markdown記法を用いることで簡単に素早く記述できるだけでなく、PDFやHTMLでも出力できるので、書いたドキュメントを共有する用途にも向いています。
なお、Markdownの記法はWikipediaの解説に譲ります。
Wikipedia Markdown -> Markdown記法の例
Haroopadの入手
Markdow記法対応のエディタはかなり増えてきています。その中でも、高機能かつWindowsにも対応している定番エディタということでHaroopadの入手方法を紹介します。
余談ではありますが、Markdowの記法を用いてやりたいことが決まっているのであれば、より適切なエディタがあるかもしれません。例えばQiitaの記事をオフラインでも書きたいと考えるのなら、「Kobito」というエディタを使うのがベストでしょう。
Macの方でHomebrewの環境がある方は、「brew cask
からHaroopadをインストール」をご覧ください。
Haroopadの入手方法
少しだけダウンロードページがわかりづらいので、入手経路を解説しておきます
1. HaroopadのWebサイトにアクセス
2. 「User」のボタンをクリック
3. ページを移動するとしたの方にダウンロードリンクがあります。
お使いのコンピュータに適したHaroopadを入手してください。
Markdownの記法はキーボードのCtr+Shift+Hでも確認できます。
HomebrewからHaroopadをインストール【Macのみ】
Haroopadのインストール方法に加えて、少し便利にHaroopadを使うための設定を解説します。
Haroopadのインストール
ターミナルで次のコマンドを実行するとHaroopadのインストールが完了します。
[shell]brew cask install haroopad[/shell]
このような表示が出たらインストール成功です
Markdownの記法はキーボードのCtr+Shift+Hでも確認できます。
※ Macをお使いでHomeBrewの環境が整っている方に向けた内容となっております
ターミナルからファイルのパスを指定してHaroopadで開く設定
1. ターミナルで次のコマンドを実行し、bashの設定ファイルを開きます
[shell]vi ~/.bash_profile[/shell]
※ bash以外をお使いの方は、対応する設定ファイルを開いて編集してください
2. 開いた.bash_profileファイルに次のコードを追加し保存してください。
[shell]
# HarooPad
hpad () {
if [[ $# = 0 ]]
then
open -a "Haroopad"
else
[[ $1 = /* ]] && F="$1" || F="$PWD/${1#./}"
open -a "Haroopad" –args -f "$F"
fi
}
[/shell]
3. ターミナルで次のコマンドを実行し、.bash_profileを有効にします
[shell]source ~/.bash_profile[/shell]
準備はここまでです。
4. 次のコマンドで、指定したファイルを開くことができます。
hpad ファイルのパス
【コマンドの例】
[shell]hpad markdown.md[/shell]
まとめ
以上が、Markdownの紹介とHaroopadの入手方法です。
インストールまで終わってHaroopadを立ち上げたら、黒い編集画面に抵抗がある方も「# はじめに」と記述してみてください。
次は、Haroopadで始めるMarkdown入門(2)応用編です。