Javaをはじめよう!第4回~コメント、リテラルとは~
2015/12/07
はじめに
前回はJavaにおける画面出力の方法についてご紹介いたしました。
今回は、プログラミングに必須とあるコメント、必須となる知識であるリテラルについてご紹介いたします。
プログラムの記述の仕方
コメント
プログラムというのはずっと自分一人で変更したりするものではないので、他の人が見ても分かりやすいように『どんな処理をしているか』という説明をプログラムソースの中に記述することができます。そのプログラム中に記述する説明のことをコメントといいます。コメントの書き方は二通りあり、記述した部分から右側までを行末コメントにする『//』と、指定した範囲をコメントにする『/* */』があります。
Sample04.java
[code]
package chap01;
public class Sample04 {
/*
コメントの見本
この範囲は全てコメントです。
*/
public static void main(String[] args){
Sytem.out.println(123);
Sytem.out.println(456);
//Sytem.out.println(789);
}
}
[/code]
実行例
456
最後の789の表示がされていませんね。このように処理内容も除外することができます。どのようなときに使うかというと、どこでエラーが発生したかわからない時などにコメントにしてエラーが発生している箇所の範囲を狭めて探す時などに使います。
このように一時的に(あるいは永久に)プログラムの一部をコメントにすることをコメントアウトといいます。
長い文章を何行にも渡って記述するような時は、『/* */』で囲みます。短い文章を記述したいときは『//』の右側に記述します。
リテラル
変数に代入したり画面に表示したりするために、プログラムに直接記述された数値や文字・文字列などのデータそのものをリテラルといいます。
リテラルの種類 | 例 | |||
整数リテラル | 2 | 2L(Long型) | 02(8進数) | 0x2(16進数) |
浮動小数リテラル | 1.23 | 1.23F(Float型) | 1.23D(double型) | 1.23e4(4乗) |
文字リテラル | ‘a'(char型) | 「”」で囲まれた値は1文字を表します | ||
文字列リテラル | “abc”(String型) | 「””」で囲まれた値は複数の文字を表します | ||
論理値リテラル | true(真) | false(偽) | 論理値は、tureとfalseのみで表します。 | |
空リテラル | null | 空である(何も無い)ことを表します。 |
注意)
※8進数は0「ゼロ」を付加し、16進数は0x「ゼロ、エックス」を付加します。
※〜〜型はデータの型を表しています、詳しい説明は基本データ型の項で出てきます。
※nullリテラルは後半で出てくる参照型変数がオブジェクトを参照していない状態を表しています。今は何もデータが無いことを表していると考えてください。
sample05.java
[code]
package chap01;
public class Sample05 {
public static void main(String[] args){
System.out.print(1234); //数値リテラル
}
}
[/code]
実行例
さいごに
今回は、コメントとリテラルについてご紹介いたしました。
次回は、エスケープシーケンス、予約語などの用語についてご紹介させて頂きます。