Javaをはじめよう!第3回~文字を出力させよう!~
2015/11/30
はじめに
前回はJavaのクラスの作成方法についてご紹介いたしました。
今回は、文字を出力させる方法について紹介いたします。
プログラムの記述の仕方
標準出力
前回作ったクラスを画面に文字を表示させてみましょう。
Sample01.java
[code]
package chap01;
public class Sample01 {
public static void main(String[] args){
123456789
}
}
[/code]
実行例
構文エラーがあります。”AssignmentOperator Expression” を挿入して Expression を完了してください
構文エラーがあります。”;” を挿入して BlockStatements を完了してください
代入の左側は変数でなければなりませんat chap01.Sample01.main(Sample01.java:4)
ソースコード上に文法上に間違いなどがあると、そのエラー内容やクラス名と行番号が表示されます。今回は、Sample01クラスの4行目に問題があるようです。これは、表示をするために必要な記述がされていないためです。プログラムでは何かを表示する時に、表示する方法を指定する記述をしなければなりません。
モニター画面へデータを表示する構文は、System.out.print();で、()に囲まれた文字や数字などを画面に表示する時に使用します。また、この『;』までの一文をステートメントといいます。先ほどのプログラムソースを修正してみましょう。
[code]
package chap01;
public class Sample01 {
public static void main(String[] args){
System.out.print(123456789);
}
}
[/code]
実行例
全てのステートメントの最後には、『;』セミコロンをつけるのを忘れないで下さい。これがないとコンパイルエラーになります。
文字を表示させると同時に改行をおこないたい場合は、System.out.println(); と記述します。
System.out.print();とSystem.out.println();の違いについて確認してみましょう。
Sample02.java System.out.print();の例
[code]
package chap01;
public class Sample02 {
public static void main(String[] args){
System.out.print(123);
System.out.print(456);
System.out.print(789);
}
}
[/code]
実行結果
Sample03.java System.out.println();の例
[code]
package chap01;
public class Sample03 {
public static void main(String[] args){
System.out.println(123);
System.out.println(456);
System.out.println(789);
}
}
[/code]
実行結果
456
789
プログラミングの世界では、データの流れのことをストリームと呼び、主にファイルや入出力装置へのデータの流れの事をいいます。
ストリームには大きく二通りあり、キーボードなどから入力されたデータの流れを入力ストリーム、モニターなどへと出力されるデータの流れを出力ストリームといいます。
ファイルへのストリームもそれぞれ、ファイル入力ストリーム、ファイル出力ストリームといいます。
Javaでは、標準の入力装置がキーボード、標準の出力装置がモニターになっており、それぞれ、標準入力ストリーム、標準出力ストリームと呼ばれています。
さいごに
今回は、画面に文字を出力させる方法についてご紹介いたしました。
次回は、コメント、リテラル、エスケープシーケンスなどの用語についてご紹介させて頂きます。