リスティング広告運用で使える5つのExcel関数
2015/06/19
はじめに
miyaharaです。前回に引き続き、
リスティング広告運用担当者目線でのExcelの技術紹介です。
今回は、私が日々のインポート用csv作成、レポート作成等で使っている関数をご紹介します。
こちらも習得することで、大幅な時間短縮を図れることと思います!
関数紹介
LEN関数
=LEN(文字列)
文字列(セルを指定しても良い)の文字数を数えてくれます。
Yahoo!プロモーション広告のテキスト広告・Google AdWordsのテキスト広告には文字数制限があります。
全角文字であれば、Yahoo!でもGoogleでもタイトル15文字、説明文1と2でそれぞれ19文字以内となっています。
そこで、広告文を考える際に広告文の下にLEN関数を置きながら作業すると、文字数を見ながら広告文を考えられるので便利です。
RIGHT, LEFT関数
=RIGHT(文字列,文字数) =LEFT(文字列,文字数)
文字列の右/左から、任意の文字数を取り出すことができます。
地名のキーワードを入稿する際、○○市の「市あり」「市なし」を両方入稿することがあります。
その際に先ほどのLEN関数と組み合わせて、 =LEFT(A1,LEN(A1)-1) と記述することで、
「地名の文字数-1を左から取り出す(→市を除外)」ことができ、「市あり」「市なし」のキーワードを容易に作成できます。
RIGHT, LEFT関数 – 応用
=LEFT(A1,FIND(“任意の文字”,A1)-1)
=RIGHT(A1,LEN(A1)-(FIND(“任意の文字”,A1)-1))
任意の文字以前/任意の文字以降を抽出できます。
複数のLPでリスティング広告を出稿していて、LPごとの効果を比較する場合に有効です。
この事例では”/”より後ろを取り出しています。
IF関数
=IF(論理式,真の場合,偽の場合)
条件を設定し、その条件が当てはまった場合/当てはまらなかった場合の2パターンの結果を返すことができます。
=IF(D3<2000,"○","×")
キーワード毎の収益性を見るレポートを作成する場合、CPAが目標CPAを下回っている場合は×、上回っている場合は○
と記述します。
こうすることで、キーワードの費用対効果が一目瞭然となり、改善に繋げられます。
VLOOKUP関数
=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法の指定)
この関数は、別に用意したデータ欄を検索し、条件にあった値を参照してくれる関数です。
例. Yahoo!プロモーション広告において、既存キャンペーンに広告グループを追加する場合
Yahoo!プロモーション広告では、既存キャンペーンに新しく広告グループを追加する際、キャンペーンIDの入力が必要となります。
そこでVLOOKUP関数を使って、A列のキャンペーン名に対応したキャンペーンIDをC列に入力していきます。
C2セルに記述する関数は =VLOOKUP(A2,$A$9:$B$10,2,FALSE) となります。
関数中の数字について詳しく追っていきます。
A2 = 検索値。範囲から、A2と一致するものを探します。
$A$9:$B$10 = 範囲。ここは$を使って絶対指定にしないと、A3, A4…セルに関数をコピーする際に範囲の選択もずれてしまいます。
2 = 列番号。範囲中の2列目の値を返します。
FALSE = 検索方法。FALSEを指定することで、検索値と完全に一致する場合のみ値を返します。
まとめ
以上、私が普段リスティング広告運用で使っているExcelの関数でした。
入力作業・データ整列などが楽になることはもちろん、
自分で「こうしたい!」と思ったことが関数で実現できるとたまらなく嬉しいですね。
機能を使って効率化できる作業の時間は徹底的に減らし、クリエイティブなことをする時間や、改善の方向性考案など人間にしかできない時間を増やすと、より良い仕事ができるのではないでしょうか。