個人の眠っているスキルをビジネスに!ビジネス支援クラウドツールの活用ポイント

2017/05/25

アベノミクスが掲げる「働き方改革」で働き方の多様化が叫ばれています。日本では一般的に企業などの組織に属して働くことが一般的とされていましたが、近年では経済のグローバル化や価値観の多様化により、ひとりひとりが主体となって働くことで、個人が持ち合わせているスキルを最大限に活用することで士気の向上や、そのスキルを必要としている者とシナジー効果が期待できます。

近年では、個人が持っているちょっとしたスキルをインターネット経由で提供できるサービス「クラウドソーシング」や契約や決済、会計業務といった事務作業をクラウド上で簡単に手続きできるサービス、ホームページを簡単に作成できるサービスなど、スモールビジネスを支援するサービスが広がっています。

目次

個人が持っているスキルを活かして主体的に働くことの重要性

はじめに、ひとりひとり人生を生きていく中で、あらゆる経験をし多くの知識を取得しています。また、その経験や知識は人それぞれ異なっています。この経験や知識を仕事で活用することで「スキル」となり、個々の持っているスキルを組み合わせることで、1つの形として価値を高めていくことが本来の仕事の目的です。

日本は元々農耕民族であることから、集団で物事を成し遂げるという習慣が根付いており、人生で求められる経験や取得すべき知識、ライフイベントなどが画一的となり、個々が人生を歩む道が一緒であるということは珍しくなく、大学を卒業後、企業などの組織に就職して、組織の為に人生を尽くすという価値観が一般的となっています。

このため、日本では生きていく上では安定的に人生を歩むことができるメリットではありましたが、近年では、経済のグローバル化により世界中のあらゆる情報や文化、価値観を個人で簡単に取得できることから、個々の価値観が多様化してきています。従って、必ずしも組織が求めていることと個々の価値観が一致しないことに加え、バブル崩壊後不況が長引いたことで収入が低下したことなど、必ずしも組織に属して働くことだけが「幸せな人生」を歩む道であるという保障は崩れつつあります。

「幸せ」の定義は様々ですが、1つ言えるのが個人が主体的となって動くことです。個人が持っているスキルを棚卸しを行い、それを必要としている人に提供することが幸せへの一歩だと言えそうです。例えば、英語が得意だが、普段の仕事で英語を使わない場合、後述するクラウドソーシングサービスなどを活用して翻訳の仕事を請負うといった方法もあります。

クラウドソーシングを活用してスキルを提供

個人のスキルを主体的となって提供するというと、本格的にビジネスをするというイメージが先立ってしまい、敷居が高く感じてしまいますが、今では、個人が持っているスキルをインターネットで経由して簡単に提供できる「クラウドソーシング」が普及しつつあります。

クラウドソーシングの代表的なサービスとしては「クラウドワークス」や「ランサーズ」などがあります。これらのサービスでは、データ入力や翻訳、ライティング、ウェブ開発、システム開発などあらゆる仕事を受けることができます。また、個人間取引(CtoC)サービスとして「ココナラ」の利用者も増えています。個人が持っている知識を活かして、SNSアイコンの作成、恋愛相談、日常生活の相談といった、ちょっとしたニーズに応えるサービスを提供できます。

会計業務もクラウド上で完結

個人でビジネスを始める上で、不可欠な業務として「会計業務」があります。個人のスキルを提供するだけではなく、それに見合った収益を得ることで継続的にビジネスを展開できる様に「経営」をしていく必要があります。

ただし、会計業務は簿記などの高度な知識が必要とされていましたが、今ではクラウド上で会計業務が安価に利用できるサービスも増えています。家計簿アプリを提供しているマネーフォワードでは、簡単なマウス操作で売上の管理や確定申告書の作成、決算書の作成ができる「MFクラウド会計」に加え、請求書や見積書、領収書などの書類が作成できる「MFクラウド請求書」といったサービスを提供しています。

クラウド上で簡単にホームページの作成やネットショップも開設も可能!

ビジネスを始めるにあたり、ホームページでサービスを紹介したり、ネットショップを開設してご自身で作った小物を販売してみたいと考える方も多いかと思います。

ホームページ作成するには、HTMLやCSSといった専門的な知識が必要となることや、外注した場合でも多額のコストが発生してしまうのがデメリットでしたが、今では、ウェブブラウザだけでクラウド上で簡単なマウス操作でホームページが作成できるサービスも登場しています。


http://ja.wix.com/

世界で1億人以上が利用している人気が高いサービスとしてホームページ作成ツール「Wix」があります。Wixは無料アカウントを登録するだけで、500種類以上のテンプレートを選んで本格的なホームページを作成できます。さらに、月額416円のプレミアムプランに加入すると独自ドメインでの運営もできるなど、個人でも難しい操作が不要で低コストで本格的なホームページを持つことができます。

月額1,641円のeコマースプランを利用することで、独自ドメインによるネットショップの開設ができます。自作した小物などを販売したいと考えている場合でも、簡単な操作でホームページを作成し後は商品の写真や情報を乗せるだけでオリジナルのネットショップが作れます。

また、今までは導入の敷居が高かったクレジットカード決済機能、受注管理システムなどネットショップの運営に不可欠となる機能が利用できる、売上管理やマーケティング業務もカバーしています。

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